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肛門ポリープ・大腸ポリープ

肛門ポリープとは

慢性的な下痢や便秘による炎症、切れ痔に伴って発生することが多くある、いぼのような突起物ですが、いぼ痔ではありません。内部にとどまり外からは存在がわからないものから、肛門の外に出てくるものまであります。ポリープは小さいものでは米粒程度で、大きなものでは親指大になるものもあります。形も様々で、きのこのような形や団子状ものもあります。排便後に肛門の外に出てきて、出血や痛みを伴うことがありますが、手で元に押し込めてやることでしばらく無症状で過ごせます。ただ、ポリープが大きいと常に便意を感じたり、ポリープが肛門に出入りを繰り返すことで肛門がかぶれて痒みがでることがあります。

肛門ポリープの治療法

直腸ポリープ、大腸ポリープとは異なりほぼ悪性化する心配はありませんので放置していても特に害はないと言われていますが、便意やかゆみの原因にもなり、慢性の切れ痔や痔ろうのある場合は早めの治療をお勧めいたします。肛門ポリープは日帰りで局所麻酔下に簡単に切除できます。 深い裂肛や痔ろう、痔核などを伴っている場合は根治療法が必要となります。慢性裂肛に伴う肛門ポリープの場合は裂肛根治手術を行い肛門ポリープを裂肛と同時に除去します。

肛門ポリープの注意点

肛門ポリープと直腸ポリープ(こちらは放置してはいけません)の鑑別は時に難しいことがありますので、必ず肛門科専門医の診察を受けてください。大腸ガン検査も有効です。「肛門ポリープと思っていたのが実は肛門がんだった」ということもあります。専門医の診断を受け、「放置してよいもの(がん化しないもの)」かどうか必ず確認する必要があります。

大腸ポリープとは

大腸にできる盛り上がった部位(隆起性病変)を一般に大腸ポリープといいます。
1mmくらいのものから、数㎝のものまでいろいろあり、形としては、いぼのようなもの、きのこのようにブラブラしているものから、平たく隆起しているものまであります。炎症性のものもあれば、腫瘍性のものもあります。通常の「ポリープ」は粘膜から発生しますが、粘膜の下から発生し、通常の内視鏡の細胞検査で細胞が得られず、診断が難しいものもあります。

ポリープの写真

これらは筋肉組織や血管、脂肪組織などが由来となります。形だけみても各々の鑑別は難しいのですが、腫瘍性のものは何もしないで放っておくと、4~5年でがん化すると云われています。大腸がんを予防する意味でも、また早期にがんを発見する意味でも、大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。ポリープが見つかれば大きさにもよりますが、その場で内視鏡的ポリープ切除をすることも可能です。
中には小さなポリ-プが多発している方もおられます。このような方は、遺伝的因子や環境因子などにより、既に大腸粘膜が大腸ポリープのできやすい環境になっていると考えられ、毎年検査を受ける必要があります。

大腸ポリープの症状

自覚症状はほとんどありません。しかし、ポリープがある程度の大きさになると、表面からごく少量ですが目には見えない程度の出血がおこり、「便潜血反応」という検査によって、便に血液が混じっているかを判定することが可能です。定期健康診断や人間ドックなどで便潜血反応が陽性だった場合には必ず専門医による大腸内視鏡検査を行いましょう。

大腸ポリープの治療

大腸内視鏡検査の結果ポリープが見つかった場合、可能な限りその場でポリープ切除を行うようにしています。 ポリープに高周波の電流を流して切り取りますが、痛みは全くありません。合併症としては頻度は少ないですが、切離した茎の部分からの出血と、腸管の穿孔などが一定の確率であるとされています。
ポリープ切除後約1週間は、旅行などの遠出や刺激物・アルコールの摂取は控えた方がよいでしょう。

早期大腸がん

早期の大腸がんと大腸ポリープは内視鏡で見ただけでは専門医でも簡単に鑑別することはできません。
「生検」という疑いのある病変部から微小の組織をつまみ取り、顕微鏡検査をしてはじめて鑑別することができます。大腸ポリープも2cm以上になるとすでにがん化している可能性は大きいと考えられます。ほとんどの早期大腸がんは内視鏡で切除するだけで寛解しますので、自覚症状がなくても大腸の内視鏡検査は定期的に受けておくべきだと思います。

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