2016年新院名・新院長にてリニューアル
TEL:086-222-4507

岡山県岡山市北区中山下2丁目2-74

  • 診療内容
  • 肛門周囲膿瘍・痔ろう

肛門周囲膿瘍・痔ろう

痔ろうとは

「痔ろう」は、直腸と肛門周囲の皮膚をつなぐ穴が開いてトンネルができてしまう痔のことで、別名「穴痔」とも言います。
初期の段階は肛門の周囲に膿がたまる「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)」と言われますが、進行して慢性化すると痔ろうになります。痔ろうは、いぼ痔や切れ痔と異なり、市販薬では治すことはできません。痔ろうを長年放置すると、まれにガンになることもあります。これはいぼ痔や切れ痔と大きな違いです。痔ろう癌は一般の肛門癌に比べ、悪性度が高いことが多く見受けられます。

痔ろう

「痔=市販薬で問題ない」、と素人判断で市販薬を使いつづけることは非常に危険です。専門医の診察を受けてください。

痔ろうの主な原因

肛門の中には粘液を出す「肛門腺」と呼ばれる腺があります。小さなへこみでここに便が入り込むことは通常はありませんが、下痢をしていると肛門腺に大腸菌などの細菌が入り込むことがあります。この肛門腺に細菌が入った際に、付近に傷があったり、体の抵抗力が弱っていたりしていると、感染を起こして化膿し、肛門周囲膿瘍になります。さらに肛門周囲膿瘍が進行し、肛門の内外をつなぐトンネルができると、痔ろうとなります。

痔ろうの症状

  • 排便に関係なくお尻がはれてずきずき痛む
  • 38度以上の熱が出る
  • 肛門からうみが出てくる
  • 痛みが少し引いても下着をうみで汚してしまう。

まず、肛門の周囲が化膿して膿がたまり、お尻がはれてずきんずきんと激しい痛みがあります。ふれると痛みがさらに増します。時には38~39℃の発熱を伴います(肛門周囲膿瘍)。
ただし膿瘍が深いところにある場合は、はれや痛みがわかりにくく、発見が遅れることもあります。やがて皮膚が破れて膿が出てきます。たまった膿が出ると症状は一旦軽減し、楽になりますが治癒したわけではありません。
膿のトンネルができていると常に膿が出て下着をよごすようになります。痛みが強くない肛門周囲膿瘍もありますし、肛門周囲膿瘍を経由しないで痔ろうになるケースもあるので、下着の汚れは痔ろう発見の重要な手がかりです。
膿の刺激により皮膚がただれてかゆみを感じることもあります。
痔ろうの出口から便が漏れることもあります。また、何本ものあなができると、排便困難を感じたり肛門の機能障害を起こすこともあります。

痔ろうの治療

必ず肛門科専門医の診察を受けてください。
痔ろうの手術(特に複雑痔ろう)は専門性が高く、高度な技術と経験が必要になります。

おくむら大腸肛門クリニックでは複雑な痔ろうが疑われた場合は、再発のリスクを減らすため直腸肛門部のMRI撮影を行います。その後、痔ろうの状態に応じて、主に以下の手術を行っています。入院手術の場合、通常入院期間は4~7日程度です。(ただし複雑痔ろうの場合2週間程度の入院になる場合もあります。)

1)切開開放術

痔ろうの手術で最も再発が少ない手術法です。ただし肛門括約筋をある程度切り離してしまうため、一般的には括約筋の影響が少ない肛門の後ろ側にできた痔ろうに対して行います。

2)肛門括約筋温存術 

肛門の後方以外の痔ろうに対しては肛門括約筋を切断しない方法で手術を行います。

3)Seton法

痔ろうの通り道(瘻管)に輪ゴムを通して、ゴムの力で痔ろうを切っていくやり方です。肛門括約筋は温存できますが、ある程度治療に時間がかかります。

4)SIFT-IS法

東京山手メディカルセンター大腸肛門病センターの佐原力三郎先生が考案した手術法です。肛門上皮を温存し、痔ろうの入り口でろう管を切離して痔ろうを直す方法です。肛門括約筋への影響はごく軽度です。
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